断乳と深夜のマクドナルド

断乳をして、1ヶ月半くらい経った。

今では、授乳していたころが懐かしいほど。


今の気持ちを色々と忘れてしまいそうなので、

ここに記録として残しておこう。



断乳を決めた日と、おっぱいバイバイの日は

寂しさがいっぱいで涙が止まらず、

私はなんてことを決断してしまったの?と

随分思い悩んだ。

そして胸が張って痛いこと痛いこと。。。

助産院で勧められたデトックススープと、

じゃがいものすり下ろし湿布がよく効いた。

あとは、先生の

「子どもが泣いてもいいから、

しっかり包み込んであげて」

の一言を思い出して、決意をもう一度固めた。


初めは子どもの夜泣きが一晩に数回あって、

眠るための安心材料を探していた。


子どもの要望は毎晩違うけど、

少しずつ慣れていく様子もみられて、

親も一緒に試行錯誤をして、

山をひとつひとつ乗り越えていくような感覚があった。


子どもの要望で一番多かったのが、

眠る前に「あっち」と指差し、

外に連れていって!と言ってくること。

お月様のことを「パパ」と読んでいるので、

「パパ!(を見たい)」と強く発することもあった。

ちょうど十五夜が過ぎたあたりで、

満月に近い、きれいなお月様を見ながら

家族3人で家の周りを散歩した。

不思議だけど、これをすると心が落ち着くようで

その後はすんなり眠ることが多かった。


断乳から2週間くらい経ったある日、子どもが

深夜3時に「あっち!」と泣いて起きた。

私と夫は寝不足が続いていたし、

外も寒くなり始めた時期だったから

はじめはどうにかごまかしていた。

牛乳を飲ませても、パンをあげても、やっぱり違う。

しぶしぶ3人で散歩をすることにした。

このときの気持ちをどうにか消化したかったんだろう、

「コンビニいく?」と夫が言った。

私も賛成しコンビニへ。目当てのものが無く、

「マックのポテトとか食べたいよね」と私が言うと

夫も「やっぱり?」と言わんばかりの表情。

寝起きで、しかもださいパジャマにコートを羽織った姿で

家から近くのマックへ向かった。


赤子をぎゅっと抱えて、

しかもこんな時間にマックに行くことなんて、

人生でもうないだろうな〜。

マックでは大学生らしき人たちが

楽しそうに喋っていて、

私は建物の影に隠れながら

子どもをまたぎゅーっと抱きしめた。


夫は、ポテトのLサイズとチキンナゲットを

両手にかかえて帰ってきた。

期待を裏切らないねぇ。


深夜に食べるポテトとナゲット、

それはそれは美味しかった!


いつか子どもに話してあげようかな?

いや、また忘れちゃってるかなぁ。


「お世話させてくれてありがとう。」

「いつか全て思い出になる。」

あるPodcast番組で聴いた一言を胸に

断乳の山、日々の子育てを

乗り越えられている気がする。


あとは最後に、

この度お世話になった助産院の先生には

本当に感謝している。

断乳って悪いことではない。

子どもが一気に成長する、

家族が一致団結する、良いチャンスよ、

と教えてくれた先生。

背中を押してくれて、ありがとう。